機能
~ “開く&閉める”の追求 ~
百年耐久住宅には軽やかに動き続ける建具が必要です。
今までは僅かな柱の傾きや、鴨居の歪みで建具が動きにくくなった時、建具屋さんが削ったりノミで掘ったりして調整していました。
私たちは加工精度を高めた上、誰でも簡単に調整できる機能を搭載し、スムーズに動き続ける建具を目指しています。
■新機能を搭載
引き戸が動きにくくなるのは鴨居か建具のいずれかが反ることが原因です。
その点を解決するのに建具の上下に“レール+戸車”仕様としました。
ドライバー1本で戸車を左右に動かすことの出来る調整式金物を採用したので、誰でも簡単に調整できます。
開き戸も調整機能のない丁番を使う場合が多いが、縦と横と奥行3方向に調整できるものを標準設定しました。
不具合が生じた場合にも建具屋に依頼することなく建て付けを簡単に直すことができます。
開閉のスムーズさは開閉ストレスを解消します。
■人に優しい仕様
上吊戸車仕様 :
引き戸では床にレールがない方が部屋への出入はし易い。
そこで部屋と廊下の間をフラットにした上吊車仕様を用意しました。
車椅子で楽に移動でき、小さなお子さんがつまずくことのないバリアフリー対応建具は生活の優しさと安全を約束します。
ソフトクローザー仕様 :
引き戸建具を閉める場合、建具が柱に当たります。
木の柱と木の建具が当たると音が出るのを防ぐために“ゆっくり閉まる”新機能を設定しました。
柔らかな動きは静かで安らかな生活を演出します。
ガラス割れ替え :
永く使っていると建具のガラスにヒビが入ったり、割れたりすることがあります。
この時に簡単に割れ替えができるようビス止めにしました。
しかし押さえビスが見えると意匠を損なうのでそれを隠す工夫をしました。
実用性とデザイン性を両立させるために開発した仕様を採用しています。
(一部取り換えできない商品があります)
■湿気の調整
木材の節や割れ、腐れなどの欠点は全ての木にあります。
不良部分を取り除いて上質部分だけを貼りあわせることで、木材を無駄なく使って質感を高めることができ、同時に反りの発生を抑えられます。
作り上げた国産材無垢建具は湿気が高いときは湿気を吸い低くなると放出する機能を持ちます。
自然の摂理に合致した木材を知り尽くした職人がつくる建具をご堪能ください。
■知識の習得
樹種による製材・乾燥・養生方法、接着技術などについて岡山県森林研究所から指導を受けます。
湿気による収縮や遮音性、腐朽菌や虫害など科学的な情報も学びます。性能に大きく影響する金物や塗料も日々進歩しています。
それらについても、更なるレベルアップに向けて研讃を重ねています。