施工例イマガワの商品をご紹介します

施工例コンテスト 歴代受賞作品

 

丸谷博男 先生

「IMAGAWA施工例コンテスト」は今年で6回目となりました。全国から大変多くの方々にご応募頂きましたことに厚く御礼申し上げます。

今回の審査は建築家の丸谷博男先生にお願いしました。まず一次審査で候補作品を選出したのち、二次で最優秀賞1点、優秀賞3点、特別賞1点、施設賞1点を決定しました。選考に当たっては厳正を期するために応募社名を伏せておこなっていることを、申し添えます。

安価な新建材による「性能重視」の家づくりが本当に日本の気候風土に合った住みよいものなのか? SDGsという時代の流れの中で、本来の日本の住まいを作り上げてきた自然素材をどのようにコラボしたらいいのか? 木や土や紙などの本物素材による家づくりを実直におこなっている工務店や大工さんが全国にあります。こういった方々は性能も考慮しながら日本の気候や風土にあった建物を志向しています。そんな方々のベンチマークを紹介したいということからこのコンテストを始めました。住まいづくりをお考えの方の参考となり“時と共に美しくなっていく日本の住宅”が当たり前になることを願っています。

株式会社イマガワ 代表取締役 赤松洋一

株式会社近藤建設興業(岡山県)モデルハウス(ホームページ

建物全体にバランスが取れ落ち着いた空間・食堂・憩いの場となっています。特にこの空間では9尺幅の透光格子引き戸が見事にこの空間を引き締めています。他の部屋でも光の取り方や格子組のプロポーションなど多々感心させられました。

 

息吹木の家株式会社(岡山県)O様邸(ホームページ

とても居心地のよい LDKです。建具と家具とのバランスも絶妙です。また、板の間と土間の組み合わせが、さらにこの居場所に対して物語を作り出していると思います。入り口引き戸のガラス欄間にもヒューマンな物語を感じさせられます。

 

株式会社コタニ住研(兵庫県)モデルハウス(ホームページ

とても朗らかで、心温まる空間ですね。どのようにしたらこのような感情が湧き出る空間となるのか、感心させられます。木の色合いと白い壁のあり方に新しい感覚を感じました。

 

株式会社住工房スタイル(千葉県)モデルハウス(ホームページ

この写真だけでは想像がつかないと思いますが、真壁造の空間に対して、斬新な提案があります。饒舌ですね。そしてモダンです。気の空間という課題に対し、構造と建具、それらの背景となる壁面、さらに構造的なリズムをもたらす柱と梁、本当に素晴らしいです。

 

有限会社吉田建築計画事務所(茨城県)A保育園(ホームページ

これは幼児福祉施設です。とても大きな施設ですが、その大きさに負けずに、ヒューマンスケールを持つ建具が大胆に「仕切り」として、機能しています。木床面が大変広いのですが、大きな梁なども含めバランスよく空間がまとめられています。

 

大幸綜合建設株式会社(大阪府)Y様邸(ホームページ

何か不思議な感覚があります。子供心を彷彿とさせられます。床の格子、下り天井に見える格子、換気システムの一つなのでしょうね。それほど広くはないスペースですが物語を感じます。

 

 

 

2018年に始めた「IMAGAWA施工例コンテスト」は今年で5回目となり、大変多くの方々にご応募頂きました。

コンテストを思いつくきっかけは「ハウスメーカーの家づくりが日本の気候や風土や文化にあったものなのか、高気密・高断熱など性能をメインに謳って、新建材で構成された家が日本の住宅の当たり前になっていいだろうか?」という懸念からでした。

日本各地には自然と共棲しながら暮らすための家づくりを実直におこなっている工務店や大工さんがいます。この方々の建てられる住宅こそ日本に相応しく、当たり前になってほしい。そのためには住まいづくりを考えている方から高い評価を受けることが重要です。ベンチマーク事例がその一助となるのではないか、雰囲気や室礼を判りやすく提案することが役立つのではないかと考えて始めた次第です。

本年度は審査委員長として建築家の丸谷博男先生をお迎えしました。審査は一次で候補作品を選出し、二次で最優秀賞3点、優秀賞5点を決定というスケジュールで行いました。なお審査に当たっては厳正を期するために、応募者名を伏せておこなっています。ご応募いただいた方に厚く御礼申し上げるとともに、本コンテストが日本の住まいづくりの質の向上に役立つことを願っております。

株式会社イマガワ 代表取締役 赤松洋一

 

丸谷博男 先生

イマガワの建具を使った住宅や非住宅の事例コンペということで、設計者や工務店の皆様からたくさんの応募をいただきました。

建具のデザインそのものと、空間における室礼、そこには基本的な作法があります。その作法のあり方を、応募作品から学ぶことができます。その中には、昔からよく知っていること、知らなかったこと、新しく気づくこと、驚かされるような建築空間との一体感、相乗効果、などなどです。

今回は、これからのことも考え、住宅部門、店舗部門、施設部門というように建築の機能的な違いを配慮して部門分けをさせていただきました。今後さらに、建築と建具のあり方を探求し、日本の建築空間から一段と深く饒舌な作品が多く生み出されることを期待していきたいと思います。

また、現場での取り組みの中で、「もっとこんな建具があるといいなあ」「こんな時にしか使えない特殊なものだけど、こんなものもあるよね」そのような課題を遠慮なく私どもにぶつけていただけると大変ありがたいです。

日本の建具、その素晴らしい世界をさらに発展させていきましょう。

<最優秀賞> 

息吹木の家株式会社(岡山県)S様邸(ホームページ

写真は、メインの空間LDKです。正面のポリカーボネート板の引き戸は、玄関ホールからの建具です。実はその玄関にも土間の広がる趣のある空間構成があります。大切な二つの空間をつなぐ役割が建具です。それぞれの空間の物語は裏腹の関係にあり、どちらも裏ではなく表なのです。その繋ぎ方にさまざまな物語を込めてこの建具があるのです。そのような意味で、建具の選択とデザインは最も重要な空間の肝となるものです。 LDKの右側の全面障子も大きな迫力と共に、和紙を通した光の柔らかさがあります。これも建具の効力です。この住宅では、あらためて、建具の力への理解を深めることができました

 

<優秀賞> 

株式会社吉住工務店(兵庫県)Y様邸(ホームページ

檜板の床と杉の天井に挟まれた空間に、木質の家具と建具がバランスよく配置され、大変構成力のある住宅です。キッチンも設備機器の印象を最小限にして木質の空間に調和させています。また、白壁の吹き抜けを通しての大きな広がり、自然光の拡散、それぞれが木質とのバランスのなかで一体的な空間を構成しています。設計者の力量を感じます。

 

<優秀賞> 

富田製材株式会社(岐阜県)S様邸(ホームページ

 

この住宅は、杉板源平の引き違い戸や引き戸を垂れ壁なしで、床から天井面まで長尺で使っているところに特徴があります。その表現は、空間がシンプルになると同時に、モダンな感覚を生み出します。一方では、ヒューマンスケールが失われ、何か圧迫感のある、部屋が狭く感じられるという欠点を生み出すことが往々にあります。ところがこの住宅では、そのような感覚になりません。その秘密は、ヒューマンスケールを生み出す、椅子や家具があり、この写真の左側にあるように、欄間の空いた間仕切りがあって、高低の変化を作っている点です。大切な設計作法を学べます。

 

<優秀賞> 

野積建設株式会社(群馬県)K様邸(ホームページ

たった一枚の写真の応募でしたが、床座の空間の良さが感じられる魅力的な佇まいでした。ポリカーボネート板の半透明建具が、モダンさを醸し出している事も、格子が立ち並び陰影を作り出している壁も、そして障子をさらに付け加えている点も、「和沢山」と言える贅沢な空間です。

 

<最優秀賞> 

株式会社吉住工務店(兵庫県)K様店舗(ホームページ

この店舗には、カウンター席だけではなく、テーブル席もあり、その配置がとても気持ちの良い店舗空間となっています。木質の奏でる響きが店舗全体に渡っているのです。そして、設計者の心使いが隅々に感じられ、お客さまは大変居心地の良い時間と空間を過ごせると思います。このような空間がまちまちに点在したらさぞ素晴らしい街と感じられることでしょう。もちろん、職人の仕事への心使いも伝わってきます。

 

<最優秀賞> 

有限会社吉田建築計画事務所(茨城県)M保育園(ホームページ

建物全体は大きな教室の連なるフリースクールのような施設となっています。中廊下は湾曲して魅力的な空間です。その中にあっても、この写真にある空間は、白い壁と木質と煉瓦タイルの組み合わせが、北欧の感覚を醸し出しています。北欧というよりアルヴァ・アアルト的なtasteです。日本人が、近代的な感覚として最も受け入れやすく落ち着く空間だと思います。その魅力がここにあるのです。建築計画的にはまだまだ物語がありそうですが、設計者のお話を伺わない限りなかなか読み解けません。でも素晴らしい空間です。

 

<優秀賞> 

佐野建築設計室(千葉県)K学園(ホームページ

この建築の面白さは、建物全体が弓のように湾曲しながら、各教室はトラス梁の連続した特徴的な空間となっています。その点も高く評価できるのですが、それ以上に印象的だったことは、杉板建具の赤白の源平の特徴を生かした、空間としていることでした。それにより、木のナチュラルな存在よりは縦縞のモダンな印象を作り上げているのです。その扱いに感服させられました。見事です。

 

<優秀賞> 

株式会社和田デザイン事務所(岡山県)D保育園(ホームページ

空間というより、杉板の独特の表情とその周囲に作り出す雰囲気、それを最もよく理解し愛している感じが伝わってきます。保育における幼児と杉との触れ合いを十分に感じることができます。目で見て感じる、手で触って感じる、足で踏んで感じる、五感と保育空間とが一体となって感性に触れ合っていることがよく理解できます。

 

 

 

今年で4年目を迎えた「IMAGAWA 施工例コンテスト」には100点余りのご応募をいただきました。今回は初めて応募された工務店も多く、新鮮な印象を受けました。年を追うごとにデザインは洗練され、自然素材の使い方とそれらを調和させる設計技術が上がって来ているように感じます。最優秀賞を受賞された作品は、新しい時代を切り開くような圧倒的な存在感が大きく評価されました。優秀賞や特別賞を受賞された作品も上質で、時間とともに自然な美しさを纏いながら百年後まで生き残っていくように感じます。

 

<最優秀賞> 

株式会社マルト様(ホームページ)S様邸

 

~採用理由・コンセプト~

弊社は構造材・造作材共に国産自然素材に拘っています。しかし、外部建具となると性能・価格・施工性を考慮すると中々採用に至りません。玄関建具も他メーカーの商品も採用はしていますが、この物件のデザインに合う商品が無かった所、イマガワさんから発売された一迎をみて、これだ!と採用に至りました。内部建具共に弊社の提案したい仕様、デザインが多く、今後も提案していきたいです。

~評価コメント~

人々が家路につく時間、住まう人を迎え入れる玄関扉が優しく佇んでいる。焼杉板との対比が存在感を高め、「家の顔」としての役割を果たしている。大開口の窓からは落ち着きのある空間が垣間見え、家の中へと誘われる様子が想像できる。随所に自然素材が取り入れられており、経年とともに美しく変化する空間が見事に実現されている。

 


 

<優秀賞> 

株式会社小林工務店様(ホームページ) K様邸

 

~採用理由・コンセプト~

築100年近くの古民家の1階と2階の一部リノベーション。差し鴨居のある伝統工法の住宅。以前の佇まいを感じさせながら、生活しやすいようにバリアフリーに。既存の柱・梁・差し鴨居に合わせて杉無垢のフロアにし、その風合いにぴったり合ったイマガワの建具を選定。既存の差し鴨居の溝を利用して建具を加工してくださったので、真壁になじむスッキリした引き違い戸とすることが出来ました。

~評価コメント~

築100年の歴史が感じられる現しの構造材に、無垢素材の建具が上手く融合している。リノベーションにより、これまでの住まいへの慈しみを残しながら、新たな歴史が紡がれることが想像できる。剛柔併せ持った玄関ホールは、圧巻の空間を作り出している。

 


 

<優秀賞> 

株式会社小野建築設計様(ホームページ)モデルハウス

 

~採用理由・コンセプト~

建物のコンセプトは、西山の景色を通して四季を感じる暮らし、土間のある暮らしです。子育て世代4人家族の暮らす、無垢材と漆喰の良い香りがする家です。イマガワさんの建具は自然素材の柔らかい手触り、雰囲気が好きです。この度使わせていただいた建具はシンプルでどの場所にも違和感なく馴染む建具だと思いました。室内全体に落ち着きと統一感が生まれたと思います。完成して一年経ち、他の木部と共に焼けて色が変わってきましたが、とても周りと調和しています。イマガワさんの建具のように時間が経って古くなっても、ずっと使っていけるものは経済的だとも思います。愛着も湧きます。毎日使う建具も長く使い続けられるものであることが大切だと思いました。お手入れをしながら将来に渡って住み続けられる。家もそうありたいです。

~評価コメント~

日本的なモダンデザインの中に、建具が違和感なく溶け込んでいる。土間を設けることで、リビングから庭への繋がりが生まれ、開かれた心地良い空間が実現されている。建具を含め、無垢素材がバランスよく使用され、思わず触れたくなる様な空間が広がっている。

 


 

<優秀賞> 

有限会社中日サニオン様(フェイスブック) S様邸

 

~採用理由・コンセプト~

ダイニングより建具の透かしを通して外の景色を眺めることができ家の中にいながら四季を感じることができるのでとても気に入っています。

~評価コメント~

白を基調とした上質感のある空間の中で、その印象をより高める存在として、建具が佇んでいる。ダイニングという家族が集う場所において、透かし格子から抜ける風は、その場所に留まりたくなる様な心地良い空間を作り出している。

 


 

<特別賞> 

Add PURE様 K様店舗

 

~採用理由・コンセプト~

新宿のオゾンで開催された津山展で、イマガワ様の建具「漣」に出会い、衝撃を受けました。無垢の杉材が5mm間隔に組まれていて、見る角度により向こう側がはっきり見えたり、ほとんど見えなかったりと、繊細で絶妙な美しさに目が釘付けでした。建具の向こう側の空気感や光などの気配が感じられる建具に、古き良き時代の日本の美を感じ、感動致しました。「ぜひこの建具を使ってみたい」、「たくさんの方に、この美しさを見ていただきたい」と思いました。「128年の歴史と格式のある老舗なのに親しみやすい」というコンセプトで店舗設計をし、そこに本物の匠の技「漣」を使うことによって老舗のイメージアップに繋がるとの思いで提案させていただきました。今回は建具を敢えて引き戸ではなく、「衝立」として使いました。施主さまからも「この建具のお陰でお店の格が上がったね」と喜んでいただき、お店のお客様からも「こんな繊細な建具初めて見ました」、「職人さんの技、素晴らしいですね」等々、嬉しいお声をたくさんいただきました。

~評価コメント~

行き交う人々の目を引く存在感を放ち、店舗の上質感を印象付けている。「空間を仕切る用途」の域を超え、ひとつの象徴としての役割を果たしている。新しい概念の建具として、上質空間に見事に調和している。

 

 

 

 

2023.08.22